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坐薬
坐薬の正しい使い方
1.手を清潔に洗います。
2.ミシン目から1個を切り離し、包装の合わせ目から引き裂いて坐薬を包装から取り出してください。
冷蔵庫から取り出してすぐに使うと、冷たいために、痛みを感じたり、便を出したくなったりすることがあります。しばらくおいて室温にもどすか、手のひらで温めてから使用してください。 坐薬を挿入すると、刺激によって便意をもよおすことがありますので、なるべく排便を済ませてから使用した方が良いでしょう。
3.坐薬の形と挿入方向
坐薬の形は薬剤によって異なりますが、基本的に太くて先の尖った方を挿入します。
4.挿入する時の体勢
オムツ交換する時のように仰向けに寝かせて両足を上げた姿勢にし、坐薬を先端から静かに肛門に差し込んでください。
幼児以降であれば、四つんばいや中腰のようにおしりを突き出す姿勢をとります。
深さは、指が少し(第一関節位まで)肛門内に入る程度で良いでしょう。
入りにくいときは、坐薬の表面に水またはオリーブオイル、ベビーオイルをつけておくと滑りやすくなり、肛門に入りやすくなります。
5.『1〜2分位』、ティッシュ等で肛門を押さえておきましょう。
坐薬を入れた後は、5〜10分位はじっとしていましょう。 坐薬を使用した後に、油っぽい排泄物が出ることがありますが、薬に含まれている油分ですので心配はありません。
6.坐薬を使用した時間を覚えておきましょう。
坐薬を追加するときには、間隔をあけなければいけませんので、前回使用した時間は重要です。使用した時間をお薬手帳等に記録しておくと医師・薬剤師も確認できます。
坐薬の切り方
1.ミシン目から一つ切り離します。
2.包装されている状態のまま、包丁や清潔なカッターナイフ等で切断します。
坐薬を包装容器から取り出してしまうと、手の体温や室温で溶けて、すべりやすく、切りにくくなるので、包装容器の上から斜めに切断します。冷蔵庫から出した坐薬は、室温にもどすか、少し手で温めると切りやすくなります。また、切り目を入れるところに、あらかじめマジックなどで印を付けると良いでしょう。
3.残った部分は捨てて下さい。
挿入後、坐薬が出てきてしまった時の対応
坐薬は、挿入してから約10~30分位の時間をかけて、少しずつ溶けますので、挿入して30分以上経ってから出てきてしまった場合は、使用しないでください。 挿入して30分以内に出てきてしまったら、まずは、形を確認して下さい。ほとんど大きさが変わらず原形を留めた形で出てきてしまった場合には、出てきた坐薬をそのまま挿入しても良いですし、新しい坐薬を挿入しても良いでしょう。少しでも形が崩れていれば、ある程度吸収されていますので、焦って追加しないようにしましょう。
アンヒバ(解熱鎮痛剤)やナウゼリン(吐き気止め)の場合、そのまま約2時間程度は様子を観察し、薬の効果が見られないようであれば、医師・薬剤師に御相談下さい。
ダイアップ(けいれん止め)の場合、吸収が早いため(10~15分で効果あり)、原形を留めた固形状の坐薬が排出した場合以外は、再挿入をしないでください。
2種類の坐薬を使う時の順番
2種類の坐薬を使用する場合、順番によっては、お薬の効果が変化する場合がありますので注意が必要です。基本的には早く効かせたい方を先に入れるのが良いですが、基材(坐薬のベースとなる材料)が異なる場合は、成分の吸収が遅れることがありますので、順番に決まりがあります。例えば、ナウゼリンやダイアップとアンヒバを同時に使いたい場合には、水溶性基材(ナウゼリン、ダイアップ等)を先に挿入し、30分以上あけて脂溶性基材(アンヒバ)を挿入します。
坐薬を嫌がるお子様には・・・
坐薬の他にも、シロップタイプや粉薬タイプもありますので、医師に御相談下さい。
坐薬の保管方法、使用期限
坐薬の種類によっては、常温で保管可能なもの、冷蔵庫で保管すべきものに分かれます。『坐薬=冷蔵庫』の発想の方が、緊急時の対応を想定すれば望ましいかもしれません。
病院や保険薬局で貰う坐薬は、必要な個数のみ渡されますので、使用期限の記載がありません。一般的に坐薬の使用期限は、製造から3年というものが多いようですが、病院や調剤薬局で保管されている期間などを考慮すれば、使用期限は、処方された日から『約1年』を目安にするのがよいでしょう。 坐薬の量は身体の大きさによって変わってきます。使用期限があるからといって、兄弟姉妹で共有せず、前に貰った坐薬を使用する場合には、医師・薬剤師に相談してください。